mixiのその次

mixiが2008年3月期中間期（2007年4月～9月）の決算の発表をおこなっております。

「mixiのPV、携帯がPC上回る　海外進出も「準備中」」2007.11.9 @ITmedia

ミクシィの中間期は大幅な増収増益。携帯電話向け「mixiモバイル」がPC向けmixiのPVを上回り、携帯向け広告が特に伸びた。海外進出も準備しているという。

【関連記事】
「mixi、海外進出やECなど新規事業を検討」2007.11.9 @CNET
「ミクシィ中間決算、mixi会員数は約1,190万人。PVは携帯電話がPCを上回る」2007.11.9 @INTERNET Watch
:



記事によると、決算会見のなかで、いろいろな報告があったようです。

決算まわりの話としては、

売上高 46億2000万円 (前年同期比 2.4倍）
営業利益 18億1300万円（同 2.1倍）
経常利益 18億2100万円（同 2.1倍）
純利益 9億8200万円（同 2.2倍）

有料課金 2億9000万円（前年同期比 1.8倍）

笠原社長の弁として

このまま巡航速度で行けば通期も見通しを上回る可能性が高いが、広告事業は景気の影響を受けやすい

と、好調ながら慎重な姿勢を見せているようです。

9月末時点での、mixiのサービス概況についても発表がありました。
＃個人的には、こっちに関心がありますｗ

ユーザー数 1240万人（7月末比 +160万）
アクティブ率 60%（同 -2ポイント減）

INTERNET Watchでは9月30日現在の数値として
ユーザー数 1190万人（6月末比 +123万）
ということになっています。

PV 59億2000万（6月比 8.6％減）
携帯 63億4000万（同 20.3％増）


さらに収益モデルの多角化に向けて、
詳細については「まだ発表できない」としながらも
（1）デジタルコンテンツ販売
（2）ECの展開
（3）海外進出
について具体的に準備しているとのことです。


現在はAMNの取締役となった徳力さんが、昨年FPNとして主催した「イノベーション勉強会」でも、上記の（1）（2）についての話は出来てきておりましたので、まあ規定路線なのかなとも思います。
→「[イノベーション勉強会]mixiの今後の課題と可能性」2006.9.24

（３）の海外進出についても、これまでイー・マーキュリー時代から日本発のグローバルなサービスということをおっしゃっていたかと思います。

3D仮想空間を使った海外の人材採用の動向といったこともこういうところを視野にいれた動きなのでしょう。

→「ミクシィが独自の3D仮想空間　Second Life API活用、海外人材採用に」2007.10.10 @ITmedia


また、あわせて、先日のGoogle「OpenSocial」への対応についてもコメントがあったようです。

「「mixi日記を超える機能、ユーザーに作ってほしい」と笠原社長　OpenSocial対応で」2007.11.9 @ITmedia

mixiは、GoogleのSNS共通API「OpenSocial」に対応し、mixi内部の機能を、外部開発者が追加できるようにする。「ユーザーの手によって『mixi日記』を超えるようなアプリができるのが理想」と笠原社長は言う。

こういったあたりを含めて、mixiの新たなステージへの飛躍というところに期待がふくらみます。

現在、mixiで友人検索を条件指定なしで検索してみると、検索結果として
"11480506名 が該当しました。"
とでます。

たしか、ちょっと前に調べたときに、ここでの数値が1000万を切っていたような気がします。
いずれにしても、9月末の数値としての発表より少なくなっておりますので、不正登録などの整理などをおこなっているのではないかと思います。
これだけのユーザーをかかえたところで、スケールの追求だけではなく、1000万超ユーザーのネットワークの価値というのを見いだすことで、インターネットとしても新しい価値を、僕たちに提供してくれるのではないかという期待が膨らみます。