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「複数世界が並存する「マルチバース」時代へ--2012年までの3D仮想世界をNRIが予測」2007.5.25 @CNET
野村総合研究所(NRI)は5月25日、2012年までの三次元仮想世界の進展を予測した「ITロードマップ」を発表した。 →「NEWS RELEASE」2007.5.25 @野村総合研究所 「ITロードマップセミナー Spring 2007」 5月25日に開催されたITロードマップセミナーに、僕も参加させていただいて4つのセッションの報告を聞いてまいりました。 : 講演で使われた資料は、配布されて手元にありますが、講演のレポートはここでは割愛させていただきます。 野村総合研究所のプレスリリースに概要と、ロードマップが掲載されております。 ITロードマップセミナーは春と秋の年2回開催されますが、昨年の秋の回も参加させていただいております。 →「産消逆転」2006.11.13 今回も、とても参考となることが多かったよいインプットとなりました。 講演の最後のセッションが、なにかと話題のセカンドライフに代表される、三次元仮想世界(メタバース)についてだったのですが、ここについてちょっとだけメモをのこします。 2012年までのロードマップとして、プレスリリースには以下のようにまとめられております。 [仮想世界の黎明期] 現在、SecondLifeへの日本人の登録者は約18万人くらいとのことです。ちょっと前に聞いたときに、数万人ということだったので、けっこう多いんだなという印象です。 SecondLifeについては、各所で指摘されているように、PCのスペックがかなり要求されることもあって、Vistaの普及とある程度同調するようなところがありそうです。 「マルチバース(Multiverse)」という言葉がでてきましたが、複数の仮想世界が並存するような方向が予測されるということでした。 講演でも解説されておりましたが、SNSにおいても、mixiやGREEといった数万人以上の規模のコミュニティと並立して、専門分化した特化型のSNSが乱立した状況と同じようなことが起こりうるのではないかいうのは、確かに納得できます。 また、さらにSNSがイントラでの情報共有、コミュニケーションツールとして「社内SNS」に進化したように、このメタバースがテレワークに応用される動きがあるという報告もありました。そこでは確かに、SecondLifeとは別のプラットフォームが必要になってきます。 →[MPK20:Sun's Virtual Workplace] Sunのリモートワークの試みについても報告がありました。 オープンソースであるOpenPNEが、個別散在のSNSの市場を牽引したように、メタバースにおいても、オープンソースが起爆剤となりそうではあります。 今後の展開として、 SecondLife 以外のメタバースの展開についても気になるところです。 あと、講演の中で三次元仮想世界の特徴として、「参加者が画面に登場する」という指摘があったのですが、なるほどなーと思いました。コミュニティサービスでは、多様な参加形態を用意することが肝要なわけですが、コミュニケーションに参加しなくともオーディエンスとしての参加も、十分に場の賑わいの演出に貢献されるわけです。サイレントマジョリティをどう活用するかというところでは、SecondLifeに代表されるメタバースでは、いままでのネットコミュニティとはちがったデザインでサービスの展開が可能となるのかもしれません。 ただし、参加者の可視化というところで効果的な反面、テキスト主体のコンテンツメディアに対して、ほぼ無限といえる3次元空間での散財する参加者をどのようにナビゲートするかというところについては、これからいろいろと工夫が必要になりそうです。インターネットという情報空間に対して、サーチエンジンやソーシャルブックマークによってコンテンツへの誘導へのアプローチがあったように、メタバースならではのアプローチがありそうです。結局リアルと同じような方法論となるのでしょうか…? 【関連記事】 「3次元仮想世界の市場はメタバースからマルチバースへ、NRIが予測」2007.5.25 @INTERNET Watch 「2010年には「マルチバース」時代に NRIが仮想世界ロードマップ発表」2007.5.25 @ITmedia
by p-article
| 2007-05-28 01:03
| コミュニティ
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