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昨日、「Web Business Shuffle Vol.11」に参加いたしました。
今回のゲストは、「@cosme」でおなじみの アイスタイルの吉松社長です。 →「Web Business Shuffle Vol.11 feat. 吉松徹郎@アイスタイル 参加募集開始」2006.12.21 @Speed Feed この募集の告知の直後、この「Web Business Shuffle」のホストである小川浩さんから、電撃発表が… →「My Personal Things : 2006 to 2007」2006.12.22 @Speed Feed そして、今月。 僕は、このブログのエントリの前日に「退職のご挨拶」というタイトルのメールをいただいていたので、翌朝すぐに知ったのですが、びっくりです。 現在は、起業準備ということで、株式会社サンブリッジというVC部門に常駐しているそうで、i-クリエイティブ・ディレクターという肩書きのお名刺を頂戴いたしました。 ちなみに、「i」は、"information" "innovative" "interim" という意味がこめられているそうです。 いまのところ "i-style" ではないそうなので、邪推なきよう(笑) : セッションについては、ホストの小川さんのお話と、ゲストの吉松社長のお話があって、最後に"Casual Session"という段取りですが、"Casual Session"は、今回から少し趣向を変えて行われました。ここについては後述します。 小川さんからは、 冒頭、いつもより詳細な自己紹介がおこなわれました。キニナルのは、FeedPathを去ったあたりのくだりなのですが、そこはそんなに詳しくは話がありませんでした。 主に経歴についてですが、数々の書籍やネットにいろいろ掲載されているかとおもいますので、割愛します。 サイボウズのご紹介のなかで、面白いネタの披露が… なんとあのボウズマンのプロモーションビデオがあるそうです。 会場で見せていただいたのですが、大ウケでした。 ボウズマンのテーマがあるのは知っていたのですが、プロモーションビデオがあるのは知りませんでした。 →「「ボウズマンのテーマ」」 このページは前にチェックしていたのですが、下にビデオのリンクがあるのに気がつきませんでした。 (前からあったのかな??) YouTubeにもあがってるかなーとおもって調べてみたら… →「Bozuman Song (ボウズマンのテーマソング)」@YouTube ちゃーんとありました。 なお、上記リンクにつきまして著作者の権利を侵害する目的のものではございません。ご指摘があれば、リンクの削除いたします。また、リンク先の参照データについて将来削除される可能性がございます。 ちょっと前に話題になっていた「日本ブレイク工業」の社歌のような特撮ヒーローテイストです。 本題にもどりますが、小川さんのお話のテーマは [Web 2.007] もちろん、2007年にひっかけたものですが、 Web2.0が2006→2007 で、微妙に進化しているという話でした。 個人的には、そうやってキザむのは止めましょうよと思わなくもないですが(笑)まあ、新年のネタということで、ここはスルー。 ただし、Web2.0というバズワードに振り回されるのではなく、ちいさな変化に注目していくというのは大事なことです。 小川さんから、「WEB2.0」の定義は、日々変わっていくし、ヒトによって解釈も違う、いま話している時点で、考えている定義として 「つかいやすくなったWeb」 本質は、OpenDataであること 誰もが情報発信可能で、共有可能であるということ SAASなどを例に、我々の生活がWebの依存度がアップしているという指摘がありました。 サービスの動向・事例として、 Blog2.0=次世代のBlog「Vox」 ジョギング2.0=Nike + iPod 家電2.0=iPhoneなどなど 日常生活2.0=SecondLife SecondLifeについては、いろいろと話がありましたが、 「バーチャルとリアルの融合ではなく、バーチャルのリアル化」 というのが印象的でした。 そのた他にもありましたが、結びとして 今後の活動について、 「Feedを使ってWebをModify」していくという話で〆られました。 そして、アイスタイルの吉松社長のご登壇です。 「@cosme」のビジネスモデルと今後の展開」 ということで、主に事業に関する紹介がありました。 PV 1億6000万以上 女性系のサイトでは、圧倒的な支持率。 Q @cosmeってWeb2.0? 会場にもアンケート。みなさん答えあぐねた感じですが、「違うと思うという」意見も。 僕の考えるWEB2.0は(あくまでも個人的な考えですが) 「[WEB2.0]機械と機会」2006.4.17 で書いておりますが、“ユーザの介在による情報流通の高度化”と考えていますので、その意味では、@cosmeの口コミ情報が、ユーザーの手によって流通するしくみなっていないことを考えると、「WEB2.0」ではないということになります。 別に「WEB2.0」じゃないとどうこうということもないので… Q @cosmeって2年後存在していると思いますか? KBSの学生に質問して、2004年はNOが60%。2006年には、Yesが60%に。 昨年のサイトのトレンドとして、SNSが注目されたことなどの話。 専門サイトとしてのポジショニングとしてALEXAで比較した説明がありました。 「価格.com」[ぐるなび」「ECナビ」といったサイトとのトラフィックの年次推移の比較。 ユーザーと一緒に商品マスターDBをつくっている。 12万件のうち、72%がユーザーによるもの。 集合知の作り方 集積すればするほど、価値が大きくなる。 アイスタイルのコンセプト "各社で顧客情報の共有"(他社の情報もわかる) アイスタイルでWebサイトの運営にかかわっているのは、100人の社員のなかで20名くらい。いろいろなビジネスにアサインされている。 ビジネスモデル [メディアサービス事業][コンサルティング][ユーザーサービス] [本の出版][クロスメディア事業][店舗の紹介][小売店支援事業] [店舗開発]などなど コミュニティに集まるユーザやデータに関心をもつ化粧品業界に関するすべてのプレイヤーにサービスを提供 このあたりは、ちょうど先週「ユーザー発信型サイトのビジネスモデルの変遷~2006年までをふり返る~」というセミナーに参加したのですが、そこでもアットコスメのビジネスモデルについて詳細な話がありました。 現在の課題ということで、 Q クチコミで人気の商品は売れる? →売れます! Q クチコミで人気のない商品は売れない? →そうとは言えない。 →「クチコミの人気商品と実売データ(POS)は連動が薄い 非常に有望な市場とビジネスモデルではありますが、市場としてのギャップとして、化粧品市場が1兆5000億円程度で、広告宣伝費が3400億円くらいだそうですが、そこでのアイスタイルの扱いは15億円くらい。これでも立派なものなのですが、まだまだ大きなギャップがあるとのこと。 今後ますます発展していくという心強いお言葉がありました。 最後のセッションですが、今回からオルタナティブブロガーとしておなじみ「祐川京子のブログ」の祐川さんが、司会進行をおこなって、ホストとゲストに質問を行いながら進行するスタイルとなりました。 (小川さんはいつも、キレイどころを同伴してるなーw) 写真ではわかりづらいですが、この日の小川さんはメガネ男子でした。 Q 小川さんは何をやってるの? 小)コンシューマに向けたサービスを考えている。 Feedの本質はXMLだが、ブラウザでの可読性に注目している。 ウェブサイトを持っていない人も参加できるしくみ。 参加するひとたちが、構造化されたデータを提供できるような分化に期待。 Q いままでの苦労は? 吉)26才で現在のサービスのビジネスプランを考えた、当時はそういったものを理解してもらえる環境になかった。また支援してくれるしくみもいまとは異なっていた。 #いろいろなエピソードを披露していただきましたが、それを苦労だとは思っていないとのこと。新婚旅行の資金が、起業資金にという話も。 Q ブログとECの関係は? 小)名古屋の百貨店での店員さんの公式ブログによる集客などの事例を紹介。 吉)ケンコー.comをひきあいにしたおはなし。 Q ネットのサービスで女性の心をつかむ秘訣は? 吉)最終的なディシジョンは女性の気持ちを尊重。 リアルでも女性の気持ちをつかむこと。 Q WEB2.0のビジネスモデルの具体例? 吉)SecondLife などがあるが、ライフスタイルに影響するもの NintendoDS や、Wii はすごくいい。「動物の森」はヤバい。 Nike + なども。 小)日本でWeb2.0で成功する会社はトヨタ。 小)日本のブログは日記が主体。米国のブログは60%くらいがレビュー。 吉)米国では、レビューって多いけど、ランキングというのはほとんどない。 Q 仕事術について? 小)2月に情報管理術に関した本を出版します(笑) 吉)基本的に情報整理は苦手。そういえば、本を乱読する習慣がなくなった。 吉)一冊の本を繰り返し何度も読むようになった。 Q 「i-phone」の印象を。 吉)マックユーザではないが、感動した!ただし、「ipod nano」のときのインパクトの方が大きかったかも。 小)インターフェースが秀逸。アップルのインターフェースはよくできている。 最後に2007年の抱負を 吉)ネットからリアルを意識(NOT real to net) IPOも意識。 小)Modifyをキーワードに。 吉松社長のお話のなかで、 「@cosme」はコミュニティと言われているが、基本的にはユーザー同士のコミュニケーションの機能は設置していなくて意識的にそういう設計にしているのが特徴だということをおっしゃっていました。 僕もコミュニティのデザインを考える上では、ある程度DBを中心においたようなサービスが持続的なものとなりうるのかなーと感じていたりします。 別にコミュニケーションを排除する必要はないのですが、そこにウェイトをおきすぎるとネットワークの結合力をヒトに依存することになるのではないかと考えています。(ここ書くと長くなるので、詳細はまた別途で) ただ、ふと思い出したのですが、[@cosme 美容事典]では、Q&A機能を実装しているので、厳密にユーザ間のコミュニケーションがないわけではないですね。 →「@cosme 美容事典」2006.2.21 Q&Aというのも、僕が好きなコミュニティのデザインだったりします(笑) 僕が、コミュニティをいろいろと研究(妄想と言ったほうがいいかも知れないw)したりしているなかで、この「@cosme」と「関心空間」はリスペクトしているサービスです。 ちょっと前の記事ですが、 「100万人の「クチコミ」パワー(1)──「クチコミ」でなぜ物が売れる?」2005.8.4 @IT PLUS このあたりも参考に。
by p-article
| 2007-01-18 20:55
| コミュニティ
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