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wiki の代表的なプロジェクトといえる、ウィキペディア [Wikipedia]ですが、
会社のヒトとはなしていて、どうもいくつかの誤解をもたれていると感じた。 ひとつは、 「ウィキペディアは記事が少なくて役に立たない」 もうひとつは、 「ウィキペディアは使っているヒトが少ない」 果たして本当にそうだろうか? Tim O'Reillyの[What Is Web 2.0]で 「Britannica Online --> Wikipedia 」として Web2.0の象徴としてもあげられる「ウィキペディア」について考えてみた。 前者については、普通にインターネットを利用しているひとにとっては、「役に立たない」と感じるヒトは少数なのではないか思うが、実際このように思い込んでいるヒトがいるという現実である。 ちょうど1年程前に、某シンクタンクでコミュニティの研究をされている方とお話をしたときに、「ここ1年くらい(つまり2年前くらいから)、ウィキペディアが見違えるように充実してきている」という点で合意した。 [Wikipedia:日本語版の統計]に日本語版の記事数などが確認できる。 また、[Wikipedia:日本語版の動向]もあわせて参考にしていただければと思います。 -- [Wikipedia:マイルストーン] Wikipedia:プレスリリース/75000項目達成 [ウィキペディア日本語版が75000項目を達成] Wikipedia:プレスリリース/10万項目達成 [ウィキペディア日本語版が10万項目を達成] [ウィキペディア日本語版、15万項目に] -- 「役に立つ」か「役に立たない」かは、それぞれの主観にもとづくことなので、ここで議論すべきことではないが、記事数としてはかなり充実したものとなっていることがわかるはずである。 ちなみに、[現代用語の基礎知識2006]に掲載されている用語が約3万5千語、[Britannica online]が11万8千件、[広辞苑第5版]が23万項目掲載されているのに対して、Wikipedia日本語版には、現在約16万7千本の記事があがっております。 内容については、あくまでも主観的な印象ですが既存の百科辞典や辞書にはない独自のスタイルと世界観をもったものに成長していると感じています。 いわゆる百科辞典にはない面白い記事として、こんな記事が寄せられている。 はてな> [Wikipedia日本語版の記事の中で、無駄に凄いページを教えてください。] 集合知 (wisdom of clouds)の成果としての特徴がでており、特定の専門家による編集による世界観とは大きくことなることがわかる。デジタルならではの特徴として、検索による便宜とバーターに全体を俯瞰することが困難なために、たまたま調べてみた語が掲載しれていない経験により全体を評価してしまっているのではないかと考えれらる。 ここについては、インターネットを利用できていないヒトに顕著な傾向であって、ネットを使いこなしているヒトには感じられない感覚なのではないかとおもうのだけども。 参考までにこんな記事も 「「Wikipediaの情報はブリタニカと同じくらい正確」--Nature誌が調査結果を公表」 「Wikipediaがプロの物書きを超える?--米エスクワイア誌の挑戦」 で、もうひとつの「利用者がすくない」という誤解について、 某視聴率会社の月間のユニークオーディエンスとページビューの推移をグラフにしてみました。 ![]() ![]() ※ホスト部が[www]であるトップページ [www.goo.ne.jp]の配下のページのみとの比較 利用者(閲覧者)としてみたときも、この半年で急激に増加していることがわかる。 記事が増えてくることによって、利用者も増えてきているわけである。ネットで調べ物をする機会が多いヒトはお気づきのことだと思うが、検索エンジンの上位にウィキペディアの記事があがってくることも大きく影響しているのでしょう。 しかしながら、ブログなどいわゆるロングテールに例えられるようなCGMとしてのコンテンツが大量に生産されることによって、かならずしもウィキペディアの記事が上位にあがるとは限らないのが現状である。 ある検索語について、漫然と検索すようなシーンではなく、なにか目的をもって調べ物をする際には「バーチカルサーチ」による検索の方が欲しい情報にたどりつくという経験をもったヒトもおおいことでしょう。 (たとえば、英単語の意味を知りたいときには、検索エンジンではなく、英和辞典のサイトを利用されているのではないでしょうか。) この「使っているヒトは少ない」ということに関しては、そう感じているヒトも多いのではないかと思います。 上のグラフでUAの増加に対して、PVの上昇にタイムラグがあることや、ベンチマークとして比較した[www.goo.ne.jp]のUAの約2倍あるのに対して、PVが同数であることが興味深いところです。利用機会としてみた場合には、検索エンジンに比べれば確かに少なく、あまり意識することがないために、利用者も少ないと感じてしまうのではないでしょうか。 成長するコンテンツであり、現在も成長段階ではありますが、成熟期に入ってこれから「使える」コンテンツとなっていくのは間違いないでしょう。(現在も「使える」サイトですが)万人が認める「使える」コンテンツへと発展する分岐点なのかもしれません。 下記のこんな動きにも注目する必要がありますね。 [フリー百科事典『ウィキペディア』、投稿ルールを強化] [成長の痛みを味わうWikipedia--2つの「事件」で問われる在り方] [泣き寝入りしかないのか--Wikipediaの名誉棄損問題が投じた波紋] [WikipediaとAnswers.comが提携--質問の回答を即座に取得] 【追記】2006.4.25 昔の/.の記事でこんなのがありました。 「WikiPedia日本語版 1000ページ突破」2003.2.12 "Wikiによる百科事典作成プロジェクトWikiPediaの日本語版が、2月5日に500ページを越えてわずか1週間の2月12日に1000ページを突破しました。 今は漫画家エントリが約350ページと1/3を占めていて、項目だけあって存在しないエントリがほとんどです。 こういったサービスは、立ち上がりにおいては、こんな感じになるのは宿命なのでしょうね。
by p-article
| 2005-12-25 01:00
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