「ヤフー・トピックスの作り方」読了

光文社さまより、「ヤフー・トピックスの作り方」という本をご献本いただいておりました。

ヤフー・トピックスの作り方 (光文社新書)

奥村倫弘 / 光文社

読後のちょっとしたメモを残しておきます。
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光文社新書のHPに書籍の紹介もあります。

→「ヤフー・トピックスの作り方 奥村倫弘 | 光文社新書 | 光文社」

目次
はじめに
1章　トピックスの作り方
2章　13文字の作り方
3章　コソボは独立しなかった
4章　既存メディア、ネットメディアとの関係
5章　トピックスに載るニュース載らないニュース

ほぼ同じ時期に「ヤフートピックスを狙え―史上最強メディアの活用法」という"ヤフートピックス"を題材とした書籍が新潮新書からでていますが、ニュースを提供する外側からの視点となっているようです。

それに対して、こちらの「ヤフー・トピックスの作り方」は、新聞社出身で98年よりヤフーにジョインして、トピックスの編集に従事されている方の、いわばヤフートピックスの裏側ともいえる内容となっております。

ヤフートピックスでは、ニュースの見出しを全角13文字以内で表現するようにしているそうです。（厳密には、半角英数字を0.5文字とカウントして13.5文字までなのだそうですが）
通信社や報道機関から寄せられる記事についた見出しとは別に、トピックス編集部で独自につくっているのですが、この「ヤフー・トピックスの作り方」では、全編にわたって、この13文字へのこだわりを感じました。

第2章では、「13文字の作り方」として、見出しづくりにフォーカスした内容となっておりますが、そのなかで、特に気になったのがこのあたり...

　魅力のないニュースに無理をして魅力的になってもらおうと修飾語を盛り込んでしまうと、見出し13文字に収まらなくなるだけでなく、期待だけを読者に与えかねないという懸念も出てきます。飾り言葉を盛り込むことで、クリックを誘発する素敵な見出しが付けられたとしても、リンク先の記事やコンテンツが見出しに劣るものであれば、読者やお客様をがっかりさせてしまうだけでしょう。

こういった誠実な姿勢というのが、現在のYahoo!トピックスの支持につながっているんですね。

普段、あまり意識せずに、当たり前のようにヤフーのトップページから、チェックしているニュース記事も、なかのひとのこだわりに支えられていることを知ることができる内容でした。

→「『ヤフー・トピックスの作り方』」2010.4.16 @Yahoo!トピックス スタッフブログ

著者の方からのメッセージが、公式ブログにエントリーとしてあがってます。