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「電子書籍の衝撃 本はいかに崩壊し、いかに復活するか?」 読了
「電子書籍の衝撃 本はいかに崩壊し、いかに復活するか?」 読了_f0002759_012975.jpg

ディスカヴァー・トゥエンティワンさまより、佐々木俊尚さんの、新刊となる「電子書籍の衝撃」をご献本いただきました。

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

佐々木 俊尚 / ディスカヴァー・トゥエンティワン


amazonでは、4月15日より発売となっているようです。

それにしても、あいかわらずのハイペース...

→「チミンモラスイ? : 「ネットがあれば履歴書はいらない-ウェブ時代のセルフブランディング術」読了」2010.1.27
→「チミンモラスイ? : 「マスコミは、もはや政治を語れない」読了」2010.2.25

今年に入って3冊目ですね。

TechWaveにて、湯川編集長の書評もあがっております。

→「「電子書籍の衝撃」(佐々木俊尚著)が持つ出版業界の古い常識を打ち砕くパワー【湯川】」2010.4.10 @Tech Wave

以下、僕も読後のメモをちょっとだけ..




電子書籍については、昨年Kindle2が発表されて以降、ハード市場としても成長の兆しがうかがえます。

「ペーパーバックより軽い」:アマゾン、電子ブックリーダ「Kindle」発表」2007.11.20 @CNET

米アマゾン、新電子書籍リーダー「Amazon Kindle 2」を発表」2009.2.10 @CNET
アマゾンの電子書籍リーダー「Kindle」が日本へも出荷開始」2009.10.7 @CNET
Barnes & Noble、電子書籍端末「nook」を発表--Kindleキラーとなるか」2009.10.21 @CNET
アマゾンのキンドルを脅かす電子書籍リーダーの大穴「ヌック」の秘密 |ビジネスモデルの破壊者たち」2009.11.26 @ダイヤモンド・オンライン
幻のタブレット「CrunchPad」、新名称「JooJoo」で発売へ」2009.12.8 @CNET
2010 International CES:Microsoft、HP製タブレット型“Slate PC”のプロトタイプを披露」2010.1.7 @ITmedia エンタープライズ
ジョブズが語ったiPad 発表会を総力レポート!(前編)」2010.1.28 @ASCII.jp
フォトレポート:タブレット型端末の歩み--「Newton」から最新スレートまで」2010.1.28 @CNET

ソニーからのアプローチも気になるところです。

ソニー、新しい電子書籍リーダー発表 ポケットサイズとタッチモデル」2009.8.5 @ITmedia
ソニー、電子書籍端末で世界シェア40%目指す 「ソニーらしい体験」」2009.11.19 @ITmedia
ソニー、電子書籍リーダーを値下げ iPad対抗か」2010.3.24 @ITmedia


そして、いよいよiPadがUSで発売され、今月末の日本での発売が待望されております。

→「iPad発売で全米大フィーバー 「電子書籍抜き」日本で売れるか (1/2)」2010.4.6 @J-CASTニュース


→「アマゾン・キンドル - Wikipedia
→「iPad - Wikipedia


さて、「電子書籍の衝撃」ですが、以下のような内容となっております。

目次
はじめに
第1章 iPadとキンドルは、何を変えるのか?
- 姿勢と距離から見る、コンテンツとデバイスの相性 
- キンドルの衝撃
- これ以上ないほど簡単な購入インターフェイス
- 物理的制約を離れ、膨大な数の書籍の購入が可能に
- ハードカバーの約3分の1という戦略的低価格
- 複数のデバイスで読書が続けられる仕組み
- 「青空キンドル」? 日本語の本はまだだが……
- 「ヌック」「ソニーリーダー」……百花繚乱のアメリカ・ブックリーダー
- アマゾン・キンドル最大の対抗馬、アップルiPadの登場
- iPadが有利なこれだけの理由
- iPadが不利な三つの点
- 決め手は、プラットフォーム
- 電子ブックによって本は「アンビエント」化する
- ここまで進んでいる音楽のアンビエント化
- そして、情報のマイクロコンテンツ化へ
- 本のアンビエント化の先にあるものは?

第2章 電子ブック・プラットフォーム戦争
- ベストセラー作家が電子ブックの版権をアマゾンに
- 電子ブック、ディストリビューターの広がり
- 出版社の勝算なき抵抗
- そして、アップルiPad の参入
- マイクロソフトから始まったプラットフォームビジネス
- 音楽のネット配信、テクノロジー業者とレーベルとの戦い
- アップルiTunesミュージックストアの登場と勝利
- 音楽業界におけるアップルのプラットフォーム戦略を完全にコピーして挑んだキンドル
- アマゾンのホールセール契約を覆させたアップルのエージェント契約戦略
- アップルは出版社にとって、ホワイトナイトか? トロイの木馬か?
- メディア同士のアテンションエコノミーの戦いの中で
- グーグルブック検索の参入
- グーグル和解問題は、日本の出版業界でも大騒動に
- グーグルは何を狙っているのか?
- 出版社連合の電子ブック・プラットフォーム構築の失敗
- わずか二年で失敗した、日本の「電子書籍コンソーシアム」
- 著作権二次使用権の問題
- 取次中心の業界のしがらみから脱却できず
- そして、書き手の参入へ

第3章 セルフパブリッシングの時代へ
- アマゾンで、だれでも書き手の時代到来!?
- ISBNコードを取得する!
- アマゾンDTPに、アカウントを登録!
- 原稿をアップロードする!
- 電子書籍は出版文化を崩壊させるのか?
- アマゾンでのセルフパブリッシング、オンデマンド印刷も
- プロモーションはどうするか? マーケティングの新しい潮流
- 楽曲のセルフ・ディストリビューションに挑むまつきあゆむさん
- マスモデルは緩やかに崩壊へと
- 記号消費──モノですべてを語った時代
- 記号消費の時代、音楽シーンで起こっていたこと
- 記号消費の終焉へ
- ネット配信が音楽の好みの細分化を加速させる
- 従来のアーティストの収益モデルの崩壊
- ソーシャルメディア時代を生きるスキル
- 有名人気アーティストも
- セルフ・ディストリビューションは、音楽をいかに変えたか?セルフ・パブリッシングは、出版をいかに変えるか?
- マイスペースで、2週間で100万アクセス!無名ロックバンド、ハリウッドアンデッドの場合
- 巨大レーベル主導から零細ミュージックコンパニーへ
- 音楽業界の主流は、三六〇度契約へ
- 電子ブック時代の出版社は?

第4章 日本の出版文化はなぜダメになったのか
- 若い人は活字を読まなくなったのか?
- ケータイ小説本がなぜ売れたか? 
- ケータイ小説は、コンテンツではなくて、コンテキスト
- それは、ヤンキー文化と活字文化の衝突だった!
- 流通構造の問題を探る。再販制のはじまり
- 委託制と書籍と雑誌の流通の融合のはじまり
- いまも引き継がれる流通プラットフォームの問題点
- 一九九〇年代まで出版界が好調でいられた本当の理由
- 壮大なる自転車操業と本の「ニセ金化」
- 「出版文化」という幻想
- 守られるべきものとは何か?

終章 本の未来
- 電子ブックの新しい生態系
- 書店の中にコンテキストをつくった往来堂書店、安藤哲也さん
- なぜ、未来の書店像として広まらないのか?
- 電子ブックは、結局ベストセラー作家だけが売れる?
- 食べログとミシュラン、あなたにとって有益な情報は?
- マスモデルに基づいた情報流路から、ソーシャルメディアが生み出すマイクロインフルエンサーへ
- すでに始まっているマイクロインフルエンサーによる本のリパッケージ
- 多くのマイクロインフルエンサーと無数のフォロワーが織りなす未来の本の世界
- 本と本の読まれ方はいかに変わっていくか?
- コンテンツからコンテキストへ。ケータイ小説が読まれる理由
- ソーシャルメディアの中でのコンテクスト構築がこれからの出版ビジネスの課題
- そして、読書の未来に

あとがき


昨年秋にKindleが日本でも購入できるようになり、知人に見せてもらい、電子書籍をとりまく環境として、大きな転換期をむかえているということを直感しました。

→「チミンモラスイ? : [Amazon Kindle]なんてったってキンドル^^」2009.10.26

また、アップルのiPadも、実機を体験させていただく機会があったのですが、電子書籍にとどまらずデジタルコンテンツそのものの進化の可能性を予感させる衝撃がありました。

本書では、電子書籍のこれまでと、そしてこれから起こることを、佐々木さんらしい視点で論考が展開されておりますが、とてもわかりやすく出版の周辺の課題についてまとめられております。

以下、感想ということではなく、電子書籍の流通に関連して、ちょっと考えたことのメモなのですが、iTunes(iTMS)によって、音楽のコンテンツとしての流通が変化したことが、書籍でもおこりうるのかなーとは感じつつ、音楽というのは、そもそもの転換期として、アナログ→デジタルという変遷が、CDの登場によって、パッケージの変化にあわせておきいたというのは、電子書籍とは背景が異なるのかもしれません。80年代後半から、ネットとは別の文脈としてマルチメディア化といったキーワードとともに、書籍のデジタルパッケージ化という動きがあったのですが、そこで紙の本にインパクトをあたえるような普及にはいたりませんでした。
音楽の世界では、楽曲を持ち運ぶという面でユーザーはなんらかの、手間をかけてメディア間のデータの移動をユーザがおこなってきたわけですが(ちなみに、iPodの普及というのは、日本ではけっこう時間がかかったのは、MDの普及という特殊な背景があったからといわれております)、書籍の場合には、アナログ→デジタル化というのは、手間としてのユーザーのコストは、すでにデジタルデータが普及している音楽コンテンツとは比べるまでもありません。とはいえ、はたして書籍データの流通プラットフォームによって、コンテンツの入手が容易になることがあたえる変化というのはどこにあるかというのは、ちょっと考えてみる余地がありそうだなとも思います。
(このあたり、ちょっといろいろと考えたことがあるのですが、このエントリーでは長くなりそうなので割愛しますね..)


閑話休題..

「電子書籍の衝撃」の出版にあたって、ディスカバーデジタルブックストアでは、実に興味深い試みをおこなっております。

→「ディスカヴァー デジタルブックストア

4月7日正午から4月14日正午までの期間、デジタルコンテンツのDL販売を110円というキャンペーン価格で提供するそうです。

アクセスの集中により、サーバーがダウンするとういうトラブルもあったようですが...

→「『電子書籍の衝撃』110円キャンペーンによる不具合のお詫びとご報告」2010.4.9 @Discover

その後の対応が以下に報告されております。

電子版と紙の本を読み比べ!『電子書籍の衝撃』刊行記念キャンペーンのお知らせ ●田中」2010.4.7 @ディスカヴァー社長室blog
『電子書籍の衝撃』キャンペーンサイト不具合のお詫びとご報告」2010.4.7 @ディスカヴァー社長室blog
『電子書籍の衝撃』110円キャンペーン 二重決済をされたお客様へ」2010.4.8 @ディスカヴァー社長室blog
「電子書籍の衝撃」の衝撃の理由 ●干場」2010.4.11 @ディスカヴァー社長室blog
「電子書籍の衝撃」の次の衝撃 ●干場」2010.4.11 @ディスカヴァー社長室blog

システム全体のデザインの甘さというのは否めなかったとは思いますが、こういったことへ出版社としてのチャレンジは歓迎したいところです。

それにしても、印税など直接的な利害関係者でもある佐々木さんの対応としても、さすがだなーと感心いたします。

by p-article | 2010-04-12 02:02 | その他
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