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「2011年 新聞・テレビ消滅」読了
「2011年 新聞・テレビ消滅」読了_f0002759_21442034.jpg

佐々木俊尚さんの最新刊「2011年 新聞・テレビ消滅」を文藝春秋さまより、頂きました。
どうもありがとうございましたw

昨日、会社に届いていて、一気に読みました(笑)

2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書 708)

佐々木 俊尚 / 文藝春秋



→「『2011年 新聞・テレビ消滅』(佐々木 俊尚・著) | 文春新書 ほか | 書籍情報 | 文藝春秋
:



かなり過激なタイトルにドキっとしますが、内容的には、最近よく耳にするマスメディアの終焉をテーマに、2008年に米国でおきた「新聞消滅元年」から3年後(アメリカのメディア業界で起きたことは常に3年後に日本で起こる?)の2011年の日本のマスメディアにフォーカスをあてて、メディアの構造的な変化について、さまざまな事例に照らした論考が展開されております。

目次より...
プロローグ

第1章 マスの時代は終わった
「マス」の消滅/「大衆」から「小衆・分衆」へ/マスの後に何がくる?/「テレビはバカになりたいときに見る」/第二の波・プラットフォーム化/ニュースはヤフーの画面で/iTunes Storeとユーチューブの台頭/編集権を奪われる新聞/ゼロサムゲームのメディア産業/「マスメディア=神」という時代の終焉/コンテナを制する者こそ世界を制す

第2章 新聞の敗戦
ミドルメディアで情報大爆発/広告業界はテクノロジー化する/「オレが面白いと思うものを作る」ことの限界/リクルート「R25」にみる成功例/紙かネットかは問題ではない/新聞の鉱脈尽きたり-米国のクラシファイド広告/低コスト化するネットビジネス/インターネットが唯一の"全国紙"に/電子新聞ではもとが取れない/電子書籍リーダー「キンドル」現わる

第3章 さあ、次はテレビの番だ
開局以来の赤字転落/完全地デジ化と情報通信法/米国のテレビドラマはハリウッド製/多チャンネル化をつぶした犯人は?/HDRの普及で"タイムシフト"/地方でキー局が見れなくなる!?/メディア産業は小作人の立場に/メジャーレーベルの生き残り法/ボブ・ディラン復活の理由/次世代STBが握るカギ/コンテンツ利用の自由化で世界は一変する

第4章 プラットフォーム戦争が幕を開ける
グーグルは敵だったか/ネットユーザーを唖然とさせた毎日新聞/残された選択肢は二つ/新聞記者の最後の武器/死屍累々の中から新しい芽が

あとがき


構造的な変化について、「コンテンツ」「コンテナ」「コンベヤ」という3層レイヤーをもちいての解説が、ちょこちょことでてきますが、このあたりはすごく理解しやすいなーと思うところです。

→「ネット時代のメディア戦略 ― 垂直統合から水平分散へ」2009.2.13 @Nothing ventured, nothing gained.


僕の関心領域と被る部分として、折込チラシのネット配信化というくだりでは、旧来の折込みチラシは3層モデルとして以下のように考察されております。

コンテンツ=折り込みチラシ
コンテナ=新聞のすきま
コンベヤ=新聞販売店


「shufoo!」や「タウンマーケット」を例に、新聞の役割というものの変化について語られております。

ここで、3層モデルの変化については割愛されておりましたが...
コンテンツ=折り込みチラシ
コンテナ=「shufoo!」プラットフォーム
コンベヤ=インターネット

コンテンツ=折り込みチラシ
コンテナ=「タウンマーケット」プラットフォーム+テレビ番組表
コンベヤ=宅配便(クロネコメール便?)

ということでいいかな??

地域情報の流通と広告ビジネスにおいて、折込チラシの流通から新聞業界が土俵からおろされてしまっていることが示唆されます。

→「チミンモラスイ? : 折込チラシ再考」2009.4.26
→「チミンモラスイ? : 「折込チラシ再考」の追記というか補足」2009.5.22
→「チミンモラスイ? : "Shufoo!" × "DSi"」2009.6.23


読後の感想というか、まあ最近考えていることにも符合するのですが、マスメディアの役割というのは変化(というかメディア自体が多様化して総体的なポジションが変化)しているなかで、「コンテンツ」を誰がつくるのかということを意識する必要があるのかなと思います。

なんだかんだいって一次情報としてのコンテンツクリエイターとしては、新聞やテレビという産業のポジションは、いまもなお存在感はあるのではないかと思いますが、メディアとしてのビジネスモデルのリファインを迫られているのかもしれません。

「2011年 新聞・テレビ消滅」では、佐々木さんが毎週発行している有料のメールマガジンでもとりあげられている内容となっているようですが、このあたりのタイムリーなレポートとして、メルマガも読み応えがありそうです。

→「ITジャーナリスト 佐々木俊尚のネット未来地図レポート


イントロとして、こちらのコラムも参考までに…

第10回 マスメディアを崩壊させる2つのビジネス構造変化」2009.5.27 @活字メディア未来地図レポート
第11回 メディアの王位継承者「プラットフォーマー」とは何か」2009.6.10 @活字メディア未来地図レポート



ときに、文春新書の編集部の方から、新刊のご案内として丁寧な挨拶状が同封されていたのですが...

「2011年 新聞・テレビ消滅」読了_f0002759_0245298.jpg

カワイらしいシールもww

7月21日発売だそうです。

by p-article | 2009-07-15 00:29 | その他
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